’08俺ベス 小説部門 10位〜6位

10位「千日紅の恋人」帚木蓬生

千日紅の恋人 (新潮文庫)

千日紅の恋人 (新潮文庫)

時子さんと有馬さんの恋愛模様に心がほかほかしました。
恋愛作家が書くラブストーリーより良質の、純物質なラブストーリーでした(っていうほど恋愛小説家って読んだことないけど)。


9位「潮騒三島由紀夫

潮騒 (新潮文庫)

潮騒 (新潮文庫)

今更過ぎて笑っちゃうんですが、やっぱり文学史に残る作家の文学史に残る作品は面白かった。
文章が美麗なのに堅苦しくなく、とても読みやすい。
三島はやっぱり凄かった。
もっと早くに出会いたかったなあ。何で私、『禁色』から読みだしちゃったんだろう(笑)


8位「桃山ビートトライブ」天野純

桃山ビート・トライブ

桃山ビート・トライブ

時代小説を読めば読むほど思うのが、昔の人たちって、今の人が思うほど真面目じゃなく、若い子は今の若い子たちと変わらなかったんじゃないかな?ってのがあって、まさにそれを体現した青春小説でした。
それでいてきちんと、歴史背景はしっかりしてるし。
注目したい新人さんです。


7位「こんたん」「さしがね」杉澤和哉

さしがね―ザ・エンターテインメント小説 (Nanaブックス (0064))

さしがね―ザ・エンターテインメント小説 (Nanaブックス (0064))

期待の時代小説作家さんです。
本当に素晴らしい馬鹿小説!(最大の賛辞)
突っ込みどころがありすぎました。


6位「闇の守り人」「夢の守り人」「虚空の旅人」上橋菜穂子

虚空の旅人 (新潮文庫)

虚空の旅人 (新潮文庫)

2007年度に引き続き、今一番続きが気になるファンタジー小説です。
登場人物たちの成長をしっかり描いているのが素晴らしい。
特にチャグムに期待しています。今後いい男になるぞ〜、きっと。