ジェネラルルージュの凱旋


先ほど読了しました。


ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)

ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)


大抵、小説を映画化すると、98%くらいの確率で原作は超えない。
ま、私基準なんですが。
原作をその通りになぞったとしても、それはただの原作の視覚化でしかないし、視覚を超えたところまで緻密に描きこんでいる小説を超えることは勿論できない。
だからといって、原作と違った展開をすると大体が失敗をする。
私が原作厨だという話もあるが、大抵原作を冒涜するような、粗の多い展開になり、結局映画としては面白くなくなってしまうことが多い。
俳優も人間であり、小説のキャラクターもまた人間である。
だから、小説のキャラクターを演じた時点で、映画の「彼」と小説の「彼」は別人なのだ、ということをなかなか理解したくない、それが小説ヲタなんだと思う。
なんと業が深い。


で、今回の本論。
「ジェネラルルージュ」映画のほうを先に見て、映画は映画で面白くて、小説も同じ展開かと思いきや、結構起承転結いろんな部分が違いましたけど小説もこれまた面白かった。
映画を見て満足した人も、小説を読んで満足した人も、両方これは体験してほしいぞ。


あーあと何が違うってね。
速水さんは小説では花房師長に手ぇ出してそな雰囲気あるのに、堺さん演じる速水さんには手すら触れたことないだろ的初心さを感じるところね。
やっぱ堺さんが演じるとそうなっちゃうのか? 私生活のせいか?(誉めてます)
あー、やっぱ堺さん良いなあ、付き合いたい(笑)