'07俺ベス 小説部門時代小説トップ5
集めて見ると分かるものですね。
私がどれだけ恋愛小説を読んでいないか。
エンタメ系の小説しか最早受け入れられない身体になってしまったのでしょうか。
来年は恋愛小説でも読んでみるか。
言っている傍から、「きっと読まないな」とか思ってるので読まないだろうけど。
- 作者: 宮尾登美子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/15
- メディア: 文庫
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読み始めた動機も大河が始まるからってのもありましたが、元々興味はあったんですよ、篤姫。
名前は忘れたけどティーンズハートで篤姫取り扱った作品とか読んだり、菅野美穂のドラマ『大奥』も見たり、篤姫に触れる機会はありましたからね。
女性主役といえば惚れた腫れたがメインとなりますが、結局愛されなかったっていう篤姫の結末が寂しく、そうでなければここにランクインしてなかったかも。
通常だと実は幼なじみとできていて、無理矢理別れさせられ〜って展開になるんでしょうが、そうではなく一人で生き、一人で死んだっていうのが本当のところな気がします。
4位 『吉原手引草』 松井今朝子
- 作者: 松井今朝子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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この作品は物語というより、遊郭に関わる人々の色々な職業、作法などどちらかというと雑学的なものも面白かったですね。
とはいえ、『Q.E.D』シリーズのようにタタルの出てくる場面はどうでもいい状態にはならず、きちんと雑学以外の物語本編も面白かった。
ミステリ調でしたしね。
個人的にはインタビュー形式で輪郭を描いていく手法は大好物なのですんなり読めました。
- 作者: 宮木あや子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/21
- メディア: 単行本
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R30賞(うろ覚え)かなんかを受賞した作品なのでそりゃあもうエロいのですが、エロスの中にある悲しみをしっかり描いていました。
遊郭ものはそうでなきゃ。
惚れるも地獄惚れられるも地獄の世界そのものでした。
短編集だけど、一つ一つの話がリンクしてるっていうのも好きだし。
少女漫画が好きな女性は好きじゃないかな、この作品。
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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友人Sさんが巷説だけ書いてろ的暴言を吐いておりましたが、『邪魅』の出来とか見る限りそれも然りだなあ。
私としてはヤング又市が見れただけで幸せです。
アダルト又さんの飄々とした感じも良いですが、ヤング又さんの爪の甘さも素敵でした。
時系列としてはこの後伊右衛門さんに出会い、アダルト又さんが完成するのですかね。
ちなみに友人Oさんに貸したとき、読後の台詞が「おぎんさん、子供かいっ!」ってのが忘れられません。
そりゃあ、そうですよ。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/04/25
- メディア: 文庫
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もう、本作のラストでは涙だらけでゲーゲー。
もう釜次郎が出てきた時点で予感はしてたんですよ。
あんなラストあんまりだ。
私の武士好き心を思い切り揺さぶりおった。
憎い憎い、憎いけれど愛しい浅田次郎め。
これを読んだ直後は、「もう浅田次郎と聞いただけで泣ける」とか言っていたのですがねえ。
京極先生の次にメディアに出てはいけない人になりましたよ、映画の所為で。
映画のラストに出演することは断れよなーー!!